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免震装置と耐火被覆

1. 耐火被覆の必要性
2. タイプ別耐火被覆材の特徴

1. 耐火被覆の必要性


基礎免震


中間階免震(専用免震層なし)


中間階免震(専用免震層なし)


基礎免震
中間階免震(専用免震層なし)
中間免震(専用免震層あり)

■基礎免震

基礎免震
建築物の基礎は、建築基準法上主要構造部に該当しないため、耐火構造の要求はありません。
したがって、通常、耐火被覆を設置する必要はありません。

■中間階免震(専用免震層なし)

中間階免震(専用免震層なし)
中間階に設置する免震装置は柱の一部に該当し、主要構造部にあたるため、耐火構造とする必要があります。
【ルートA】
「免震装置を含む柱」として耐火構造認定を取得している耐火被覆材を適用します。
【ルートC】
高度な耐火性能検証法により建物の耐火性を評価する設計ルートであり、 評価結果に基づいて大臣認定を取得します。また、評価結果に基づく免震装置の耐火被覆を適用します。

■中間階免震(専用免震層あり)

中間階免震(専用免震層あり)
専用免震層なしの場合と同様に、耐火建築物の場合は耐火構造などにする必要があります。
【ルートA】
「免震装置を含む柱」として耐火構造認定を取得している耐火被覆材を適用します。
【ルートC】
高度な耐火性能検証法により建物の耐火性を評価する設計ルート。
専用免震層内での火災発生の確率が極めて低く、かつ免震装置の荷重支持性能に影響する火災につながる可燃物がないなどの 詳細な検討をすることで、耐火被覆を省略する仕様での大臣認定を取得することが可能です。

2. タイプ別耐火被覆材の特徴


項目 多段積層タイプ パネルタイプ
断面図 多段積層タイプ-断面図 パネルタイプ-断面図
施工写真 多段積層タイプ-施工写真 パネルタイプ-施工写真
構成・構造 取付下地を必要とせず、あらかじめ工場で製作された分割パネルを支承の周囲に組み付けて積み重ねるタイプ。各段毎に分割パネルを留め金具で脱着する。被覆材と支承の離隔距離を大きくとる必要がなく、コンパクトな構造。 上部構造体と下部構造体からそれぞれに立ち上げた下地金物に、上下のパネルをそれぞれ固定する構造である。積層ゴム支承が変形した際、パネルが支承に接触しないように支承から離れた位置で被覆する。
仕上げ寸法
防火区画の形成 困難 適応
残留変位による
耐火性への影響
点検
適用支承 積層ゴム支承 積層ゴム支承・すべり支承・転がり支承
仕上げ形状 角形・丸形 角形
パネルタイプ
<断面図>
<施工写真>

<構成・構造>

上部構造体と下部構造体から立ち上げた下地金物に、上下のパネルをそれぞれ固定する構造である。積層ゴム支承が変形した際、パネルが支承に接触しないように支承から離れた位置で被覆する。
<仕上げ寸法>
<防火区画の形成>
適応
<残留変位による耐火性への影響>
<点検>
<適用支承>
層ゴム支承、すべり支承、転がり支承
<仕上げ形状>
角形

多段積層タイプ
<断面図>
<施工写真>

<構成・構造>

取付下地を必要とせず、あらかじめ工場で生産された分割パネルを支承の周囲に組み付けて積み重ねるタイプ。各段毎に分割パネルを留め金具で脱着する。被覆材と支承の離隔距離を大きくとる必要がなく、コンパクトな構造。
<仕上げ寸法>
<防火区画の形成>
困難
<残留変位による耐火性への影響 >
<点検>
<適用支承>
積層ゴム支承
<仕上げ形状>
角形、丸形
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