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免震装置とは

1. 免震・耐震のちがい 2. 免震装置とは 3. 各種免震装置

1. 免震・耐震のちがい

免 震

免震装置で地盤と建物を切り離し、地震の揺れが建物に伝わりにくくする構造。大地震でも建物の被害がほとんどなく、家具の転倒も少ない。

耐 震

柱や梁などの構造耐力で地震の揺れに耐える構造。地震時は、人命の確保は可能だが、建物に被害が生じる可能性が高い。

2. 免震装置とは


免震装置は、アイソレータ(支承)とダンパーから構成され、建物を地盤から離し、地震の揺れが建物に伝わりにくくします。
アイソレータ 建物を支え、地震の時に建物をゆっくりと移動させます。
積層ゴム支承・すべり支承・転がり支承などがあります。
アイソレータは使用される場所(部位)によっては主要構造部に該当するため、条件によって耐火構造とすることを要求されます。
ダンパー 建物を支える役目はせず、アイソレータだけではいつまでも続く揺れを止めることはできないので、ダンパーが抑える働きをします。
ダンパーは主要構造部には該当しませんので、耐火構造の適用対象ではありません。

3. 各種免震装置


■積層ゴム支承

積層ゴム支承
積層ゴムは、「ゴム=柔らかいもの」と「鋼板=硬いもの」が 交互に重なった構造をしています。
「ゴムの柔らかさ」によって、地震時に水平方向にゆっくり揺れ、地震の揺れができるだけ建物に伝わらないようにします。
「鋼板の硬さ」によって、重い建物を安定に支持します。
積層ゴム支承の種類には、ゴム材料自体が減衰性を有した高減衰ゴム系積層ゴム(HDR)、比較的線形性に優れ安定した復元力特性をもつ天然ゴム系積層ゴム(NR)、天然ゴム系積層ゴムの中心部に鉛プラグを挿入した鉛プラグ挿入型積層ゴム(LR)などがあります。

■すべり支承

すべり支承
柱の直下に設置されたすべり材が、特別に表面処理を施した鋼板(すべり板) の上をすべることで、地震の揺れができるだけ建物に伝わらないようにします。すべり材の表面処理には、PTFE(四フッ化エチレン樹脂)を主成分とした材料などが使用されます。

■転がり支承

転がり支承
建物の荷重をボールベアリングで支持しており、地震時にボールベアリングがレールを転がり移動することで、地震の揺れができるだけ建物に伝わらないようにします。レールを十字型やキ型、井型に配置することで、任意の方向へ移動を可能にしています。
一般社団法人 日本免震構造協会HPより転載
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